おはようございます!ヤザキ電気です!
今日は『意外に知られていない家庭用エアコンの法規制』という話です。
本題に入る前にいよいよ4月1日になり本年度も新しいスタートを切ります。
社会人になると特に代わり映えはしませんが、小さな目標を立てて一つ一つ達成していこうと思います。
オンラインサロン「ヤザキ電校」も出来るだけ、続けていこうと思いますので宜しくお願いします。
それでは本題に移ります。
最近はルームエアコンの工事に興味を持たれている方も少なくはありません。
僕が電気工事をしているお客様の中でも、ご自分で取付作業をしている方も見かけます。
YouTubeでもエアコン専門で投稿している方やDIYの取付を投稿している人もよく見かけます。
エアコン工事は短い期間で作業を覚えることができ、意外に簡単に稼ぐことができる商売として人気があります。
事故が多い家庭用エアコン
誰でも作業工程を覚えてしまえば、簡単に取り付けることができる家庭用エアコン。
ですが意外に知られていない電気工事の事故も多いのが家庭用エアコンです。
十数年前になりますが、僕が「登録電気工事業者」の登録をするために県庁に行った時のことです。
山梨では県庁の防災課が担当になっているので、課の担当者と雑談をはさみながら登録をしていた時の話です。
当時の担当者は「ルームエアコンの工事で火災事故が多い、電気工事の知識がない人が工事をしていたら注意をしてほしい」と言われました。
どんな事故が多いのか聞いてみると、電線相互の工事が火災事故になっていると話していました。
エアコンの引越しなどで室外機と室内機をつなぐ電線が短いときに足して延長する時です。
おそらく適当なつなぎで収めるため、そこからの発火事故に繋がっているのだとおもいます。
その他にも貫通部で冷媒管などに押しつぶされてショートしたり、室内ではテーブルタップからの電源供給などで過電流になり発火する事故などです。
それらの事故が後を絶たないため、家庭用エアコンについての法改正が出され、今のような細かい法規制が掛けられたのだと思います。
家庭用エアコン設置・修理工事に伴う電気工事士法・電気工事業法の規制
意外に知られていないのが家庭用エアコン工事に関わる法規制です。
エアコン工事も電気工事士法や電気工事業法の上で行う工事があります。
特にエアコンの工事を生業にしていく人などに向けた法規制です。
エアコン工事でも「電気工事」と「電気工事(軽微な作業)」に分けられる工事があります。
もちろんどちらも必要ない作業もあります。
電気工事(軽微な作業)は電気工事士の資格はいりません。
ではナゼ「電気工事」と「電気工事(軽微な作業)」で分けられているのでしょう?
理由は「電気工事業の登録」です。
「家庭用エアコンの仕事をするときは、電気工事の資格はなくても作業の限定をすれば工事できますが、電気工事業の登録をしないと工事できません」
という決まりがあります。
詳しくは参考資料を添付しておきます。
そうなるといずれにしても電気工事の経験が必要になります。
現状は軽視される
詳しくは経済産業省で管理されているのでホームページで確認できます。
しかし実際のところ現場ではほとんど知られていません。
僕も恥ずかしい話、数十年前に電気工事の会社を辞めて「今日から独立だ」なんて思い、登録もせずに仕事をしていた時もあります。
その頃は建築業界も今ほどうるさくはなく、現場を請け負うことはそれほど難しくはありませんでした。
それ以前に周りの人も「登録電気工事業者」の登録をしている人はほとんどいませんでした。
しかし先ほども話したように、電気工事に関する事故が多く現場でも厳しく管理されるようになっていきました。
僕もいろいろあって東京で仕事をするために、登録電気工事業者になり堂々と電気工事店として開始しています。
そしてさらに電気工事で稼ぎたいと思い「建設業許可」を取得しました。
正直、電気工事士でも登録しないで小さな電気工事を請けて仕事をしている人はたくさんいます。
事故や違反、税金の未納などを起こさない限りは誰も詮索してこないと思います。
ですがこれから大きな可能性をつかんでいきたいと思う方であれば、法を無視して行動は出来ません。
大きな現場では「見える化」が進んでいます。
僕は先週、工事日前日に千葉でやるはずだった現場がキャンセルになってしまいました。
理由は「グリーンサイトの登録」に不備があったからです。
車両登録が平成31年で止まっていて更新されていませんでした。
建築現場ではグリーンサイト、建設キャリアアップシステム、税金ではインボイスなど様々な法的措置が取られていきます。
その中で「資格、保険、税金」などが厳しく管理されていくと思います。
そして大きな現場から小さな現場へと波及していくでしょう。
そのためにも先に準備しておくことが大事なことだと思います。
こんな話をしていますが、これは僕自身に言っていることでもあります。
ということでこれから「グリーンサイトの更新」を済ませようと思います(笑)。
それでは今日も一日、ご安全に!
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