スイッチの高さと位置関係

おはようございます!ヤザキ電気です。

今日は『スイッチの高さと位置関係』についてお話します。

昨日は「コンセントの高さ」についてお話しました。

メンバーさんの意見は僕も参考になるお話で面白かったです。

昨日(3月23日)の記事をまだ読んでいない方は覗いてみてください。

その記事のコメントでメンバーさんの意見交換が電気工事を設計するうえで、とても参考になるお話をされています。

ということで今回はその流れでよく使う「スイッチ」に注目していきます。

目次

スイッチの高さは肘を曲げた角度

教科書に載っているスイッチの高さは「事務所で1300mm、住宅では1200mm」って感じです。

ですが、僕が入る現場は大体1200mmが基本です。

今現在、手がけている現場(二世帯住宅)はメインで使用するお客様の身長に合わせて高さを決めました。

お客様が肘を90度に曲げて違和感なくスイッチを押せる位置、1100mmに統一してあります。

寝室ではベッドが置かれる予定なので、ベッドの高さと幅を予測してベッドの左右にスイッチを設置します。

そして寝室の入り口付近のスイッチとベッド左右のスイッチで3路4路の配線にしました。

このような配線設計であれば動線の中にスイッチが必ずあるので寝る寸前で電気を消す煩わしさが無くなります。

「リモコンでもいいのでは?」

そう思われる方もいらっしゃるかと思います。

リモコンは部屋のどの位置からでも電気の操作が可能です。

ですがそのリモコンを置く場所が必要になります。

理想はホテルのベッドの感覚です。

そして今では埋込のスイッチを取り外してリモコンとして使える優れモノも出ています。

配線器具の位置や高さは工務店とハウスメーカーで変わる

ここまで高さや位置に関して話してきましたが、実際に自分の家を建てるときは今まで話した内容で工事が進むわけではありません。

リアルな話、電気屋の気分で施工は変わるしハウスメーカーに関してはある程度の基本設計が決められています。

ハウスメーカーにもよりますが、基本設計から外れた内容を希望すればオプション価格になることもあります。

要はお金が掛かります。

もちろんハウスメーカーの下に入る電気屋もその設計通りに施工しなければなりません。

やはりハウスメーカーも再現性を持った方法で家を売っていかないと商売にはならないのでこれはしょうがないことです。

逆に工務店などは電気屋にほぼお任せって事が多いので、電気屋の采配で施工が決まります。

まぁ、その分少し割高になることも多いと思います。

この理由は一つ一つに掛ける手間が違います。

後者では再現性が低いのでその分時間が掛かります。

その「手間がかかる時間を買うのはお客様次第」って感じがリアルな現状かなって思います。

昔は今ほどハウスメーカーは多くはありませんでした。

ハウスメーカーと言っても工務店に近い感覚の会社が多かったです。

なので僕は再現性が求められない住宅関連の仕事はほとんど請負ではやりませんでした。

今では年齢と共に考え方が変わり、仕事の請け負い方も変わりました。

というより電気工事に対する時間と考え方に余裕が出来たのかもしれません。

今更ですがお客様と密になって工事を進める事も電気工事の醍醐味だと思います。

それでは今日も一日、ご安全に!

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