昇仙峡
昇仙峡(しょうせんきょう)は、山梨県甲府市の北部に位置する秩父多摩甲斐国立公園内の渓谷で、国の特別名勝に指定されています。長い年月をかけて削り取られた花崗岩の断崖や奇岩・奇石、清澄で豊富な水の流れが特徴で、「日本一の渓谷美」とも呼ばれています。渓谷沿いに整備された遊歩道では、四季折々の豊かな自然を間近で楽しむことができ、紅葉の名所としても知られています。
昇仙峡の見どころには、次のようなものがあります。
●覚円峰(かくえんぼう):昇仙峡の主峰で、澤庵禅師の弟子僧侶覚円が畳が数畳敷ける広さの頂上で修行したことが由来とされています。
●仙娥滝(せんだこたき):新道が完成したことにより、この滝が世に知られることになり、山梨県の観光名所としての昇仙峡の礎を築きました。
●大滝:大滝橋の側道から入る遊歩道から歩いて10分ほどにある滝で、冬は迫力ある氷の滝が見られます。
また、昇仙峡一帯は多くの水晶を産出する水源信仰の地としても知られており、周辺には水晶をはじめとした天然石のアクセサリーなどを販売するショップが多く見られます。この地から産出した水晶を基に発達した山梨県のジュエリー産業は、現在でも日本屈指の高いシェアを誇っています。
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