おはようございます!
今日は『冷蔵庫のコンセントから発火?』というお話です。
昨日googleニュースを見ていると僕の地元で「トラッキング現象」による火災事故の情報が上がっていました。
最近、この朝礼でもトラッキング現象について話していたばかりでしたので今回、少しお話します。
出火場所はとあるアパートの一室。
冷蔵庫付近が出火元のようです。
現場検証の結果、冷蔵庫のコンセントから出火したみたいでトラッキング現象の可能性があると話していました。
前にもトラッキング現象について話しましたが、ホコリと水分の影響で漏電して火災に繋がる現象です。
トラッキング現象を起こさないように気を付けることは、こまめにコンセントの部分のホコリを取りキレイにしておくことです。
これは皆さんわかっていることだと思います。
もう一つ気にしておくことは「コンセントの位置」です。
新築の住宅工事では冷蔵庫用のコンセント位置を考えるとき、冷蔵庫よりも高い位置に取り付けます。
僕は基本的に1m90㎝〜2mくらいを目安に設置します。
なぜ、この位置かと言うとコンセントが冷蔵庫の裏に隠れないようにするためです。
冷蔵庫の裏はコンプレッサーの温度で空気が温められます。
コンセントが低い位置であればホコリも被りやすく、冷たい空気が温められると結露しやすくなります。
そうなるとトラッキングに最適な環境がつくられます。
今回の火災事故のコンセントがどのような位置に設置されていたのかわかりませんが、一つの可能性として低い位置にあったと思います。
僕もたくさんのアパートを転々としてきました。
場所によっては冷蔵庫の位置を考えていない部屋もたくさん見かけます。
そんな場所に冷蔵庫を設置してコンセントが隠れてしまえば、長い年月そのままってこともありえます。
僕の実家もそうですが古い住宅も同じような感じで、電化製品で隠れてしまう場所も多々見受けられます。
もし、ご自分でコンセントなどを取り付けるときは電化製品の設置場所をよく考えて設計することをおススメします。
例えばコンセントの高さが30㎝の位置にあって冷蔵庫の裏に隠れてしまう場合、そこから上に移設します。
下のコンセントをとりはずして「めくらカバー」などで穴を隠します。
こんな感じで工事をすることもできますね。
目が届かない場所にあるコンセントでホコリが溜まっていれば危険信号です。
ご自宅の何気ないコンセントをたまに確認してみることで、「安全」な生活の担保に繋がると思います。
それでは今日も一日、ご安全に!
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