電気工事の仕事が遅くて悩んでいる方
「電気工事の仕事が遅い(成長が遅い)って感じる」
「電気工事の仕事が遅いせいで帰りも遅い」
こんなこと感じていませんか?
電気工事の仕事を始めてから半年くらい経つと自分の作業スピードが周りより遅いと感じ始めることもあります。
会社によっては半年くらい専属で職長がついてくれる会社もあるかもしれません。
しかし大半は自分の力で行動していかないと注意されたり怒られたりするものです。
そう思ったりするでしょう。
その通りです。
正直、半年過ぎてもこの仕事を理解していくのは難しいと思います。
これは会社の体制だったり、人間関係だったり、個人の性格があったりするので当たり前のことです。
しかし、自分ではわかっていても周りはそんなこと思っていません。
現場は生き物です。
常に工程の流れに沿って動いています。
この流れに乗ることが出来ないと後で大変な目にあうことがあります。
なので教える側も必死です。
このことを踏まえると教える側も教えてもらう側もしばらくの間、努力が必要になります。
今回は教えてもらう側のあなたの立場になって仕事が遅くならないよう、どんなことに注意をはらって乗り越えていけばいいのか考えてみましょう。
そしてこれからあなたの行動するべき事や考え方などの変化につなげて行こうと思います。
そんなことを言っている僕は、ネクタイをしていたサラリーマン時代を8年間経てこの業界に飛び込みました。
今では電工歴17年、一人で会社を立ち上げてのんびり電気工事をしています。
この記事の信頼性の担保になるかと思います。
電気工事の仕事が遅くて悩んだ時の対処方法5選
電気工事の仕事に就いてから半年が経ち会社の雰囲気にも現場にもようやく慣れたころから感じ始める事、それは
そんなことを感じたことはありませんか?
実際、僕の現場に自分の仕事が遅いと感じている新人の代理人や職人と仕事をしてみて改善策を出してみました。
一年通して実行して頂いた方で、実行した結果いい方向に進んでいると報告を受けたので紹介します。
まずはなぜ仕事が遅いのか自分の行動を確認してみましょう。
そして次のことを頭に入れて改善してみましょう。
✓思考をとめない
✓気になることは質問して必ず解決する
✓家に帰ったら必ず今日の出来事を思い出す
✓睡眠をよくとる
それでは一つずつ掘り下げてみましょう。
動きに無駄を無くす
関係のない行動はとらないようにしましょう。
動きに無駄があればまだいいのですが、ココでは関係のないことをやっていることを言います。
どうでしょう。
自分の行動を見直したり今取っている行動は間違っていないのかって考えてみたことありますか?
要は自己分析です。
関係あることで無駄な動きをしているなら方法は簡単で無駄な動きを探して削っていけばいいのですが、一番困るのがまったく意味のない行動をとってしまうことです。
これをしていると一番目につきます。
例えばボックスの建て込みで忙しいのに掃除をしているとか、重要な仕事をしているのにまったく違うことをしてしまうとか。
今一番しなければいけないことを探すこと。
これは個人差があると思いますが、親方や先輩と仕事をしているならその人たちの行動を観察してみましょう。
今、どんなことをしていて何をしようとしているのか考えてみましょう。
「それがわかれば苦労はしないよ!」
ですよね。
では、次のことを意識してみましょう。
思考をとめない
思考を止めてはいけません。
常に考えましょう。
考えることをやめてしまうと行動がとまってしまいます。
親方や先輩の仕事を見ていても次に何をするのかわかりませんよね。
そんなときは前もって考える準備をしておきます。
仕事をする前の日からです。
考える準備とは
考えるといろいろ思い浮かびます。
これが段取りにつながります。
このように考えることによって疑問点を解決していけば段取りすることが出来ます。
そう思われる方もいるかもしれません。
次に行ってみましょう。
気になることは質問して必ず解決する
自分で考えてもわからなかったらココで初めて先輩や親方に質問します。
自分で考えもせずにいきなり聞いてしまうと頭に残りません。
僕の考えは何でもかんでもすぐに聞けば解決になるとは思いません。
当然、その場での問題点の解決にはなりますが自分の成長への妨げにもなります。
人に何でも聞けばいいと思い込んでしまうと本来自分で解決できる方法すらわからないままになってしまいます。
例えば明日設置する分電盤があるとします。
おそらく何も考えられない人は分電盤を設置するときに何が必要かがわからないと思います。
ここで何が必要なのかを全て親方や先輩に聞いてしまうとまた同じことを繰り返してしまう可能性があります。
では、どうすればいいのか?
完成した状態を思い浮かべて逆算していきます。
イメージ的には映像の逆回転をイメージします。
設置されている分電盤を頭にイメージして一つずつ部品をはずしていきます。
ビスであったり、ナットであったり、頭の中で分解していきます。
分解しているうちに使っている材料が出てきます。
先ほど言ったナットとかですね。
これでナットが必要だなってわかります。
こんな感じで逆算していきます。
そうすると分電盤を設置する前の状況までたどり着きます。
設置しようとしている現場はどんな状況なのか浮かんできますよね。
周りには何があるのかどんな素材の壁や土間なのか。
天井はどんな感じになっているのか。
周りの状況が頭の中に浮かんでくるようにイメージをしてください。
そういわれる方はこの記事の始めにもどります。
先輩や親方がどんなことをしているのか、細かくみなければいけないポイントがわかってきますよね。
分電盤を設置するのに何を使っているのか気になっていますよね。
そこをみればいいのです。
初めて作業することであれば聞けばいいと思います。
わかる範囲で逆算してわからなくなったら質問してみることを勧めます。
こんな感じでイメージしながら考えることを身につけましょう。
しかし、その場でずっと考えていて全然動かなくなってしまうのはNGです。
そこは周りの空気を読みながら行動しましょう。
家に帰ったら必ず今日の出来事を思い出す
寝る前にリラックスしている状態で今日の出来事を思い浮かべます。
仕事の状況を確認して忘れないためでもありますが、イメージトレーニングも兼ねています。
仕事から解放されて何も考えたくない気持ちはわかります。
しかし、自分の行動を出来るところから変えていかないと、いつまでたっても変わらないままで何年も経ってしまいます。
僕はそんな人をたくさん見てきました。
結局のところ自分次第なのです。
冷たい言い方ですが、今の現状でいたいのならそのままでかまわないし、少しでも自分の将来をよくしていきたいのであれば行動すればいい。
人が何を言っても行動に移すのは他人ではなく自分です。
そこを考えてください。
睡眠をよくとる
結果を出すにはよく寝る事。
電気工事は体が資本になります。
休めるときに体を休めましょう。
寝る前にyoutubeやtiktokを見てしまうと止まらなくなりますので気を付けましょう。
僕もその一人です。(笑)
なぜ、電気工事は遅くまで現場で仕事をするのか?
電気工事の仕事をしている人は遅くまで仕事をしているイメージがあります。
家族の中でも
なんて思われているかもしれません。
そんな疑問に答えます。
建築に絡むとあと工事になる
電気工事は自分たちの都合で仕事を進めることができません。
特に新築の建築現場などは建築と絡んでいくことになるので好きなように仕事はできないのです。
例えば壁にコンセントをつける工事があるとします。
コンセントをつけるのに壁が必要になりますよね。
その壁をつくる仕事が建築工事です。
壁をつくってもらうことが優先になりますよね。
簡単に言いますと、壁をつくる内装業者は一日掛かる工程だとします。
壁をつくった後は壁を仕上げる業者が入ってきます。
壁をつくる業者と壁を仕上げる業者の間に電気工事をする日にちを確保してくれていればいいのですが、ほとんどの現場は作業時間を確保してもらえてないのが現状です。
これが帰れない状況につながります。
電気工事は壁を仕上げる内装業者の前にやらなければならないので、壁をつくる内装業者が帰ってから仕事をすることもザラにあります。
余談ですが僕的にはココが本当に不思議で、工期短縮に電気工事の工期をなんで削っていくのかわかりません。
その時間は確保してもらいたいといつも願っています。
お客さんが仕事を終えた後の工事になる
電気工事には電気を止めなければ仕事が出来ないときもあります。
電気が生きたままではとても危険な作業であったり、間違って事故でもおこしてしまったら取り返しのつかないことが起きてしまう可能性があるためです。
そのため電気を切ってからの作業が出てきたりします。
電気を長時間切っての作業になると、当然お客さんが仕事をしている最中は電気を切ることが出来ません。
やはりお客さんが帰った後に作業を開始しなければなりません。
お客さんが作業終了するのは基本17:00~18:00くらいでしょうか。
そのあとになるので夜遅くまでになってしまう可能性もでてきます。
電気工事の仕事あるあるで夜間作業はよくあります。
先ほどの理由から夜間に集中して作業をすることもあります。
予算が少なく応援を呼べない
電気工事の仕事の中には少ない予算で仕事をこなさなければならない時もあります。
そうなってくると材料を削ることはなかなか難しいので人件費を削っていきます。
要は現場応援です。
規模の大きな現場になると一人ではとても作業が終わりません。
なので電工さんの応援を頼むのが一般的です。
人数をいれて現場を仕上げていきます。
しかし予算が少ない現場になると電工さんの応援を入れることが難しくなります。
そうなってくると会社であれば社員で何とかしなければなりません。
予算に関係なく時期的な問題で応援してもらいたいけど、繁忙期になると応援に来てもらえないこともあります。
そうなるとやはり自分たちの会社の中で何とかしなければなりません。
自分の現場がスムーズに終わっても仲間の現場が手間取っているなら、そっちに応援に行くことになるので残業になります。
まぁ、これは会社の方針であったり事情があるので全ての電気工事の社員がこうなるとは限りません。
解決の選択肢
では、仕事が遅くならない対策方法としてどの様な選択肢があるのでしょうか?
掘り下げていきましょう。
独立する
自由を選ぶなら独立です。
特に電気工事は独立しやすい職業でもあります。
仕事の取り方や方針によっては必要最小限の装備で仕事をしていくことが可能です。
しかし僕の経験上、独立して仕事を請け負っていくとサラリーマンの時とは違いやればやっただけお金になりますので、結局は遅くまで仕事をすることになります。
割り切れる方は現場応援だけで時間どおりに帰るとかできますが、先のことを考えるとどうでしょう。
お金を貯めておくとなれば頑張る方が多いかもしれません。
電気工事の独立に関する動画はこちらも出していますので参考にしてみてください。
転職する
転職には主に二通りあります。
職種を変えずに同じ電気工事か全く畑違いの職種を選ぶのか、基本的には二通りです。
まぁ、もう一つ上げれるとすればニートとか。
転職相談はこちら!
今回は二通りに絞ってみます。
職種を変えずに職場を変えるだけとなるとやはり同じような環境になると思います。
会社によっては
っていうところもあるかもしれません。
僕は難しいと思います。
やはり仲間が困っていたら応援に行くだろうし、仕事に慣れればいずれは職長になったり、責任をもった立場になると思います。
サラリーマンをしている以上は避けられないのではと思います。
全く違った職種を選ぶ事が一番仕事を定時で終わらせる可能性があると思います。
その職種とは工場のラインとか決まった作業をして決まった時間で帰ることが出来る仕事です。
間違いはないでしょう。
しかも休みも決まっている。
しかし電気工事をしてからそのような仕事に就くと、おそらくやりがいは感じなくなります。
電気工事の仕事は確かに大変ですがその分、結果を出すと満足度が一気に高まります。
なのでそのギャップに耐えることが出来ればいいのですが。
これ個人差がでますので何とも言えません。
会社に相談する
とりあえずは会社に相談してみましょう。
そこからの判断でいいと思います。
仕事も配分を考えてもらえれば問題ないだろうし、意見が通らなければ先ほど話した道も考えて見てもいいのではないのでしょうか。
自分で行動してみて結果を出してみましょう。
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